いつに間にか9月ももう終わろうとしています。なんだか急に秋の気配が濃くなってきました。
9月の初めに我が家では大きなイベントがありました。
長男の結婚式があったのです。
長男はもう30歳を過ぎていますので、やっとお相手が決まって安心しました。
結婚式の段取りなどはすべて当人達が決めて手配しましたので、私達は何もせず、出席しただけでした。
でも二人の希望で披露宴の会場で私はピアノを弾くことになりました。
曲目はリストの「愛の夢」。
昔、私がまだ若かったころ、友人の結婚式に招待されてはスピーチ代わりに弾いていた「愛の夢」を、まさか自分の息子の結婚式で弾く事になるとは。
8月の能登コンクールが終わってからの練習で時間があまりなく、また当日は留袖に草履という姿での演奏でしたので、良い演奏は出来ませんでしたが、感慨深いものがありました。
また演奏の紹介の時に、司会の方が息子の言葉として「母の印象は子供の時からいつもピアノと一緒でした」と言ってくれたのに心を打たれました。
息子は子供の頃kから音楽が好きで、ピアノも自分からやりたいと言ってくれたのに、そのころの私は忙しくて丁寧に息子の練習を見てやれず、怒ってばかりいました。
そのうちに受験などで忙しくなると、続けさせる努力もせずにさっさと辞めさせてしまいました。あの時、本当は息子はもっと続けたかったのかもしれないと思うと、いまでも胸が痛みます。
ちょっとした細やかな心遣いがなかったばかりに、私は息子に一生を豊かに味わえる音楽という宝物を与えてやれなかった、これは私の子育ての中で一番後悔していることです。
今からやり直すことはできない。その時にしか出来ないという事があるのですね。
息子は私のせいでピアノを弾く技術は身につけられませんでしたが、今でも音楽は好きです。私が練習していると、全然有名な曲じゃないのに時々「それ○○だね」と言ってくるのでびっくりします。ピアノ音楽が浮きで良くCDを聞いているのでわかるのですね。
披露宴の最後には新婦のピアノと彼の鍵盤ハーモニカで仲良く「美女と野獣」のテーマを合奏していました。なかなか上手でしたよ。
これからの二人の人生が幸せなものでありますように、心から祈っています。

ついでに、「愛の夢」をレッスンして頂いたT先生には「来年の能登コンにはこの曲で出なさい」と言われてしまいました。きゃ~!