すっかり涼しくなりました。朝晩などは涼しいというより寒いと言った方がぴったりくる感じです。TVの天気予報で「夏の次は晩秋です」と言っていましたが、うまいことを言うものだと笑ってしまいました。

そんなある日のレッスンで嬉しい事がありました。
11月から新入会した生徒さんの初めてのレッスンが昨日ありました。幼稚園年長さんの女の子で、しっかりした感じのとても可愛いお嬢さんです。
初めてのレッスンというのは私も緊張します。
そんな私に「はい」と折り紙を手渡してくれました。可愛いドレスの折り紙です。難しそうな折り方ですごいなあ、と思っていたらお母様が「裏にお手紙が書いてあります」と教えてくれました。
そっと広げてみると、一生懸命に書いたのが分かる大きな字で「ピアノのせんせいへ、きんちょうするわたしに ピアノをおしえてくれてありがとう」と書いてありました。
胸が一杯になりました。
初めてピアノを習うことになって、きっとどんなにかドキドキしていることでしょう。どんな先生かな? 怖くないかな? 上手にひけるかな? 胸に一杯の不安を抱えて習いに来たに違いありません。でも不安と一緒にきっと期待もそれ以上にあったことでしょう。「先生、よろしくお願いします」という気持ちが、「わたしにピアノをおしえてくれてありがとう」という言葉になったのだと思います。
この子のピアノレッスンへの期待を裏切ってはいけないと思いました。  ピアノを通じて音楽の世界を愛せるように、そして豊かな人生を送れるように、大げさですけれどそうしてあげなければいけないと思いました。
初めの一歩はまず音楽は楽しいと思ってもらうこと。知らないことを知っていく楽しさを経験してもらうこと。ピアノを弾けるようになるためには、これから辛い事や苦しい事もあるのだけれど、それはまだまだ先でいい。まずは楽しい事から始めましょう。最初にピアノを好きになってくれたら、その先の辛いこともきっと乗り越えられるから。